なかなか就職や転職の際、視野に入りにくいCADオペレーターですが、どんな職業かご存知ですか?
実際にCADオペレーターとして働いた筆者が、CADオペレーターの仕事内容・必要なスキル・働いてみて感じたやりがいなど、詳しくご紹介します!
ぜひ最後までご覧ください。
仕事内容や使用する CADソフト
仕事内容
【CADオペレーターの仕事内容】
- 図面を作成
- 図面の修正対応
- 製図データ管理
CADオペレーターの仕事内容は、主に設計者からの指示によって、図面を作成することです。
また設計は一度作成してそれがそのまま完成図になることは少なく、設計者と取引先や施主との打ち合わせや設計内容を詰めていく時に、その度に修正依頼が出てきます。
そのため実際に図面の作成は1〜2日で完成させますが、その後の修正〜完成までは数週間〜数ヶ月続きます。
使用されるCADソフト
【よく使用されるCADソフト】
- auto CAD
- JW CAD
- archi CAD
- revit
- vectorworks
使用されるソフトの種類は多いですが、auto CADや JW CADは特によく使用されてるようです。
また建材メーカーなどは、その会社専用CADがあるため、CADの種類は会社に入社してから慣れていくことも多いです。
働き方
CADオペレーターは働き方が幅広くあります。
しっかり稼ぎたい方から、子育てがあり隙間時間に働きたい方など、幅広い世代や価値観に合わせて働けることが強みです。
またその際の必要スキルもまとめています。
詳しくみていきましょう。
就業形態
CADオペレーターの働き方は多岐にわたります。
【CADオペレーターの就業形態】
- 正社員
- 契約社員、派遣社員
- アルバイト、パート
- 業務委託、フリーランス
正社員や契約社員、派遣社員などフルタイムで働く形態もあれば、アルバイトやパートのように週3〜4日と働いたり、フリーランスや業務委託で在宅で柔軟に働くことも可能です。
必用なスキル
CADオペレーターには必要なスキルがいろいろと紹介されていますが、わたしが働いていて感じた必要なスキルを紹介します。
【CADオペレーターの必要スキル】
- その分野の基礎知識
- コミュニケーション能力
- CADソフト操作
- 法規の知識
1.その分野の基礎知識
やはり建築職という専門分野である以上、どの分野においても専門用語が飛び交います。
その都度質問することも大切ですが、仕事仲間の時間まで奪ってしまいます。
その後の仕事に支障がない場合には、メモを取って自分で調べることも大切です。
2.コミュニケーション能力
基本的には設計者からどのような図面を描くか、指示をもらいます。
その際に設計者が思い描いている図面を描けるように、意思疎通をしっかり行いましょう。
3. CADソフト操作
先程会社によってCADソフトが違うことも多く、入社してから覚えましょうと述べました。
私も実際にはそのようにしていますが、
- CADソフトを触ったことがない!
- 使いこなせるソフトが一つもない!
そんな場合には、一つのソフトで良いので、しっかり CADソフト操作を覚えることが大切です。
CADソフトによって、操作方法が違いますが、図面の描き方はどのソフトでも同じです。
一つの CADソフトで、一人で問題なく図面を描けるまで出来るようになれば、どの CADソフトでも操作の慣れや上達は1ヶ月あれば十分できます。
実際に仕事をする前には触ったことのある CADソフトや無料ダウンロード出来る CADソフトで、図面を描けるようにしておきましょう。
4.法規の知識
法規とは建築では主に建築基準法のことを指します。
CADオペレーターでなぜ法規まで?と思うかもしれませんが、図面に書かなければいけない内容は建築基準法に記載されているためです。
また設計する上で、多くの基準がありますが、それも建築基準法や建築基準施行令に記載されています。図面を描いていると、
どうしてこんな細かいことまで描かなきゃいけないの?
と思うことが多々ありますが、法規を知っておくと、記載する必要性を確認できたり、設計者ともスムーズにやり取りができます。
【体験談】実際に働いてみた!
ここからはわたしが実際に働いてみて感じたやりがいや、向いている人の特徴をご紹介します。
CADオペレーターのやりがい
CADオペレーターのやりがいは、他の職種と違い、なかなか仕事の成果が目に見えにくいです。ひたすら製図に追われています。
ですがCADオペレーターには、身につく+武器になるスキルが一つあります。
それは仕事における精度の高さです。
建築系の学校を出ている人は多少慣れていると思いますが、初めて図面を見る人や描く人からしたら、とんでもない細かさです。
転職したては図面に慣れていても、気をつけていても、ミスが出てしまいます。(会社によって図面の作成の仕方が違うため)
そのため少しずつミスをなくし、精度を上げていくことが大切です。
次第に自分のペースで達成感を味わえますし、積み重なれば大きな信頼になります。
職場の人にありがとう、と感謝されることも多くなるでしょう。
職場における精神衛生上もとても安心です。
図面を描き上げて、自分で入念にチェックをした後に完成した時のスッキリ感。
一仕事終えた時の達成感。
これを短スパンや短時間で感じられる職業は少ないと思います。
働いていて私は、 CADオペレーターのやりがいは、これだ!と感じました。
CADオペレーターに向いている人
先程も少し述べましたが、製図はとても緻密な作業です。
案件一つの図面の枚数は、その建物の規模によりますが、10〜15枚程度。
大規模な案件の場合は20〜30枚いくこともあります。
そのため、下記のような人がCADオペレーターに向いていると言えます。
【CADオペレーターに向いている人】
- 集中力が高い
- 細かく丁寧
ですが、建築職の設計者や施工者のほとんどが図面を扱い、またいろんな方がいます。
初めは細かさに慣れない人も、次第に慣れていきます。
なので初めから必ず必要なスキルではなく、今後身につけていく必要があるスキル、ということです。ぜひ興味のある方は、一度CADオペレーター職も視野に入れてみてはいかがでしょうか。
今回の記事は以上です。
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